またしても隣が気になるわたし@バンコクのレストラン

drumstick_opera.jpgバンコク滞在最後の日、十年以上かかさず通っているイタリア料理の店に行く。
この店は広告を全く出さないにもかかわらず、地元のガイジンたちで大変にぎわっている。料理は美味だし、サービスもよい、照明を落とした雰囲気も落ち着ける。その上、自宅から近いと来ちゃあ、行きつけにならないわけがない。

ところが、いつもながらの悪いクセ、レストランに行くと隣の席のひとが気になる。

右隣は、どうも英語のアクセントではオーストラリア人らしい中年のカップル、食事中全く会話がない。二十年結婚していたら、やっぱりこうなるんじゃないか、という見本だ。全七品の「おまかせメニュウ」を頼んだらしく、まあ出てくるわ、出てくるわ、わたしも何度か試したことがあるが、とても全部食べきれない量だ。オクサンは、最後の肉料理で轟沈、デザートは一口で押しやってしまった。ああ、ここのホームメイド・アイスクリームは絶品なのに、ねえ。

左隣は、中年のイタリア人と地元のタイ人女性のカップル。デキャンタするようなワインを頼んだものだから、フロアマネージャーがすっとんできた。うやうやしくデキャンタしてもらったワインは、くるくるとグラスを回しながらうやうやしく飲む。ここまではいいんだけれど、その後ずうううううううっとグラスを回し続けるのだけは、やめてほしい。目が回りそうだよう、と言ったら、わたしのパートナーは「じゃあ、そんなに隣のテーブルを凝視しなければいいじゃん」と、シゴクもっともな意見を出す。

どんなワインを頼んだんだろう、とものすごく気になったが、どうしてもラベルが見えない。地団太踏んでも、見えない。ああ。

そのうちに、彼の同伴タイ女性がやっとワインに口をつけた。そして、ぶうと顔をしかめる。しかめただけでは足らなくて、隣にあった水のグラスから、水と氷との両方をワイングラスにぶちまける。ごくりと飲んで、やっと一息つけたといったふうだ。その間二十秒足らずだったと思うが、そのイタリア人とわたしは同時に凍りついた。凍りつかなかったのは、彼女とその彼女の行動が見えない位置にいたわたしのパートナーだ。

たぶんものすごーく高いワインだったろうが、ワインを飲みなれないその女性にとっては酸っぱいアルコールぐらいにしか思えなかったのかもしれない。
毎度遭遇する「ガイジンと地元タイ人エスコート女性」だが、みんな一度はシッパイするんですなあ、と一人納得する出来事だった。どうして、もっとタイ人が気楽にくつろげるような店に行かないのかなあ。そのほうが、口説きやすいだろうに。

そのイタリア人、あとのワインは全て自分で飲んじゃったようだが、さらにもう一本またもや「デキャンタするようなワイン」を頼んだ。そして、今度は「誰も」(つまり、彼もそしてデキャンタしたフロアマネージャーも)その新しいワインを同伴の女性に勧めない。
笑いをかみころしたわたしは唇がふにゃふにゃになり、あわててナプキンで口を隠した。いけない、いけない。

ちなみにわたしが飲んだのは、オーストラリアから持って帰ったTaylors Jaraman Cabernet Sauvignon 2003。ミディアムボディで飲みやすいヤツだ。ちょっとオークがきつすぎるかな、とも思ったけれど、リッチに仕上げたメイン、「鶏の骨なし腿肉のパンチェッタ、チーズ、葡萄詰め」に大変よくあっていたように思う。

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このページは、gabyが2007年4月21日 23:56に書いたブログ記事です。

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