元気に「左手」を上げよう

secateur.jpg注文しておいた植木バサミが、金曜日に届いた。
写真を見て「おや?」と思うひともいるだろう。刃のつき方が反対だ。そう、これは左利き用の植木バサミなのだ。

もちろん、普通の店では売っていない。日本と違って矯正はしないけれど、やはり左利きは少数派だからだ。今までは、スーパーで買った安物を使っていたのだけれど、事務系のハサミと違って植木バサミは刃が厚いため、左手で使うと枝や茎がスパッと切れずにぐにゃりと曲がるだけのこともある。右利きのひとにはわからないかもしれないが、試しに左手でハサミを使っていただきたい。刃が逆だと使いづらいだろう。

買ってすぐに庭に出てみたのだけれど、いやーよく切れる切れる。薔薇やデイジーの咲き終わったところの茎をちょっきん。ブーゲンビリアの枯れた枝をちょっきん。それでも飽き足らずに、にょっきりと伸びた雑草もちょきちょきとコマギレにしてみる。楽しいなあ。

左利き用の道具を売っているサイトから、以前にもコークスクリューを注文したことがある。ワインにぎりぎりとねじこんで、ぽんと開けるあれだ。ふつうの折りたたみナイフのような形をしていて、スクリューとは反対側に小さなナイフもついているソムリエ用ワインオープナーの左利き版である。
やはりこれも、普通の右利き用のものはスクリューが反対の方向にぐるぐると回っているから、左利きとしては使いづらい。だからこれを買ってから、ワインを開けるのが確実に速くなった。

しかしひとりで飲むときは自分で開けるけれど、誰か来たときにわたしは決して自分ではワインを開けない。おもむろにこの左利き用ワインオープナーを差し出し、「ねえ、開けてくれない?」とムジャキに頼む。ふっふっふ。

右利きのひとたちは気づかないかもしれないが、左利きが不便を感じることはとても多い。
たとえば、マウスの位置。
そのまま右に置いて使う左利きもいるらしいが、わたしにはできない。だから、わたしのマウスの位置は左側、そしてクリックも右左逆だ。実は、ポインター(画面に出る矢印)も、アタマに来ていたもののひとつだった。左手でマウスを操作していると、左上を向いている矢印というものは、非常に不自然なのだ。だから、わたしのディスプレイに浮かぶポインターは、輝かしくも右上を向いている。これはウィンドウズ95の時代から毎回OSをアップロードしたり、新しいコンピュータを買うたびにインストールしているものだ。残念ながらこれは標準の矢印のみで、ハイパーリンクになっているところで現れる「指差している手」は右手のままだ。
kyuusu.jpg以前、友達が「マッカなマニキュアを塗った左手」を作ってくれたのだが、どさくさにまぎれて失くしてしまったらしい。だれかまた作ってくれないかなあ。

急須。
大変行儀が悪いと日本古来の作法では思われている仕方で、茶をつぐしかない。つまり、手の甲を裏返しながら外に向かってつぐわけだ。だって、左手で持ったら、急須の口は後ろを向いちゃうんだから。
そのわたしの「作法」を見るに見かねてか、下町に住む八十歳の伯母は、わざわざタクシーで浅草まで乗りつけて、「うちの姪の茶の注ぎ方、怒るわけにもいかなくってねえ」と左利き用の急須を買ってくれた。これも、大変便利で重宝している。

こんなふうに、毎日苦労しながら使いづらい道具を使う左利きたちのストレスは大変なものだ。日常の細々としたことに、皆いったんとまどってから手を出す。この一瞬のとまどいには、慣れることがない。

わたしの友達には不思議と左利きが多いので、同感してくれるひとも多いだろう。さ、同感したひとは「左手」をあげてクダサイ。お箸を持つほうの手ですよ、はいっ。

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コメント(13)

Kairyu :

子供の頃に矯正されてますが、私も先天的には左利きだと思います。子供の頃に矯正されたと思われる作業と関連するものは、右でできるのですけど、そうじゃないものは、左じゃないとできません。(逆に、矯正されたと思われることも、必要であれば、簡単に左手でできますし、握力も左手の方が強い。)そんな私は、右手を上げるべきか左手を上げるべきか・・・。両手を半分ずつですかね。(笑)

がび :

こんにちは、Kairyuさん。
わたしは一応真性左利きですが、小学校で矯正されたものもあります。たとえば習字。普段の字はかなりきちんとした字ですが、習字だけは右手で書かされたため、もうミミズ文字でした。それからマッチと裁縫とソロバンも右手です。母も左利きでしたから、子供のときに矯正されてずいぶん嫌だったそうです。だから、「家でも直せ」という教師と争ってまで、わたしの利き手は矯正しませんでした。
でも今考えてみると、Kairyuさんのように両手使いっていうのも便利でいいですねえ。何だか、損をしたような気分(笑)。

ミナミ :

はいっ。

がび :

こんにちは、ミナミさん。手をあげてくださってありがとうございます。結構左利きっているんで、ウレシイですねえ。

すがちゃん :

まいど。ハサミは困りますね。
デジカメで左用あればもっといいんですがないですよね。昔、京セラからサムライというカメラはあったけど。

最近、ボーリングにはまってるんですが数回練習したら右でも投げれるようになりました。ははは

がび :

そうです。デジカメ!
これも問題です。だって、シャッター切るの右手ですもんね。でも、左利き用専用なんてもっと高価になってしまいそうですね。買えない…。

ボーリングは、はっきり言って苦手です。右手でものを投げるのだけは、絶対できないので。よくできるなあ、右手で。もしかして、ヘタクソ?(笑)

(注)すがちゃんは、幼稚園の初日にセンセイから「さあ、皆さん手をあげるときには元気に右手をあげましょう。お箸を持つ手ですよ」と言われて、元気に左手をあげてしまい、クラスのみんなに笑われたそうです。そのことがン十年たってもトラウマとなって残っているカワイソウな左利きです。

hide :

先天的には私も左利きだったみたいです。:)(笑)
いや、ね、うっすらと左利きだったような記憶はあるのですよ。0-1歳児の頃。。。

今では右利きの顔してますけど。。。^^;

それを思い出したのは、以前、頸椎のオペで入院した時。
オペで神経に障ってしまったか何かで、2-3ヶ月右手
が痛くて動かない時がありました。

で、右手が動かないなら左手を使ってみようとし。。。
一瞬頭で考えたんですよ。え~と、どう動かせばよい
のかな?ってね。その時にアレ!? 昔左手を使っていたぞって思い出したんですよ。(笑)

結局、ベッドに縛られながら、鏡越しにベッドの
横に置かれている食事を見つつ、豆等も平気な顔で
箸を使って食べていました。初日から左手で!(爆)

今考えると、鏡越しの食事は右手でも難しいと思う
のだが。。。やってましたね。^^;(笑)

てな事で、普段は左手使えないし、使っていませんが
ハイって返事しておきます。^^;(汗)

がび :

ひでさん、左利きの中にも先天的に右利きの才能があるひとがいるそうです。あとから矯正されたからではなく、最初っからどちらを使うのも問題ないというひとたちのことです。こういうの、いいよねえ。。。うらやましい。

どうも、大変お久しぶりです。
時々はココのぞいてますが・・・
がび様も左利きでしたっけ?

小さい頃から、左手で右利き用のはさみを
使っていたので、左利き用のはさみが
使えません・・・シクシク

それと自動改札は、ダメです。
となりに入れちゃいます。

昔、シドニー・レフティーショップで
マグカップを買いました。
左手で飲まないと、こぼれてしまうスグレモノです。

がび :

こちらこそおシさしぶりです。
やーねえ、もう忘れちゃったのかなあ。ぴっかぶーと知り合ったのは、あの「左利き同好会」のメーリングリストでしょうが。あのクラブはまだあるのでしょうか。。。

自動改札は慣れませんねえ。こちらパースではまだそんな文明の利器はないので安心ですが、里帰りしたときの東京は大変です。右手で入れようとすると切符がうまくスロットに入らないし、かといって左手で入れるのも難しいし。

シドニーはレフティショップなんてあるんですね、うらやましい。しかしどうやったら左手で飲まないとこぼれるようなマグカップを作れるんでしょ。

ぴっかぶー :

そうか、左利き同好会でしたね。
まだ、やってるんじゃないかな?
レフティーショップは無くなってしまいました。
今は日本の方が左利きグッツは充実してるみたいです。
ほんで、左手でしか飲めないマグカップですが、
右手で飲むと、口のところに穴が開いてて、
こぼれてしまう、スグレモノです。

我者 :

はじめまして。たまたま通りすがったところ、「ハイパーリンクになっているところで現れる『指差している手』は右手のまま」という記述が目に付いたので、ひとつ情報提供をば。

http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se339246.html

←のフリーソフトを使えば、全てのハイパーリンクのアイコンも左手用に出来ますよ。

ちなみにワタシは字を書くときは右(矯正されたので)ですが、後は全部左です。箸もマウスも缶切りもはさみもケータイいじるのも左です。
フベンですよねぇ、結構。

ではでは。

がび :

我者さん、ものすごーく貴重な情報をありがとうございます。あんまり嬉しくって、改めてエントリを書きました。(12月15日)

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このページは、gabyが2005年10月30日 12:39に書いたブログ記事です。

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