マカデミアナッツを割りながら

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macademia.jpgマカデミアナッツを初めて食べたのは、ハワイ留学中の年上の従兄弟がお土産に持ってくれたときだと思う。わたしはまだ小学生だった。ナッツと言えば、まだピーナッツやらアーモンドしか市場になかった時代だから、とても珍しく、そして異国の味がした。
その後もよく、ハワイ土産と言えばマカデミアナッツ・チョコレートをもらった。だから、調べたわけでもないのに、何となくマカデミアナッツはハワイ原産だと思い込んでいたふしがある。

実は、マカデミアという木がオーストラリア原産だと知ったのは、つい最近のことだ。
日曜日のファーマーズ・マーケットで、丸い木の実を売っている屋台を見つけたのだ。何の実だろう、と聞いてみて初めてわかった。
「生のままでも食べられますが、低温でローストしたほうが風味がよくなります」
その店では両方試してみたが、確かにローストしたもののほうが風味も歯ざわりもよい。わたしが外国人で、一度も木の実のままのマカデミアナッツを見たことがないと察したのだろう、お店のオジサンは手のひらにはいるほどの鉄製の「木の実割り」を見せてくれた。
「片手でぎゅっと握って割るくるみ割り器では、この固くて厚い殻は割れませんよ。こういうのを使わないと」
三角形のてっぺんに水平なねじ回しがついている。これを握って回すと、鉄ねじが下に向かってぎりぎりと押され、固い殻が見事にひしゃげるのだ。
「持っていないときは、タオルで包んで金槌でがんがんと叩いてくださいね」と言われ、1kgほどの大きな袋を買った。

うちに帰って80度のオーブンに入れ、ときどき殻にひびがはいるのを確認しながら2時間ほど気長に炒って、できあがり。さてどうしよう、金槌でひっぱだくかな、と思っていたら、ちょうど電話をかけてきた友達がその「マカデミア割り」を持っていると言う。
マカデミアナッツをサカナにワインかビールでも、と誘ったらすぐに乗ってやって来た。
さっそくその「マカデミア割り」を使ってぎりぎりとねじを締めていくと、なるほど簡単に割れる。ゆっくりと炒った実はまだほのかに温かく、そしてぷうんとよい香りが鼻をくすぐる。

夕焼けを見ながら、パティオでばりばりとマカデミアナッツを割り、食べ、ビールを飲む。すでに六時になっていた。
日が長くなっていることに気づくのは、こんなときだ。

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このページは、gabyが2005年8月27日 22:36に書いたブログ記事です。

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